近頃のお天気って本当にわかりませんよね。
ガンガン照りの日があったり大雨の日があったりとにかく変化がとても激しいものです。
なんだか最近疲れやすい気がします。
もちろん体調や気分が天気に影響されることもありますが、家具屋としてこうした天気の変化に疲れやすさを感じる理由はもう一つあります。
それは、木材の反りです。
人間が天気に影響されるように、木材も天気に影響されます。
正確に言いますと「湿度」に影響されるのです。
もともと木材は内部の水分を放出と吸収によって収縮と膨潤を繰り返しています。
しかし木材は年輪に対する接線方向と放射方向の収縮・膨潤率が違うため、収縮する時、樹皮に近い「木表」側が凹むような形で反ります。逆に膨潤する時、「木表」側が膨らむような形で反ります。

出典:厚生労働所認定教材 木工材料
空気中の湿度の変化が大きいほど反りが顕著に出るものなので、例えさっき狂いを取ったばかりの材でも、置き方が悪いとふっと気づいたらもう反っている、なんてこともありえます。
というわけで反り対策としてプレーナーをかけたらビニールシートで包めて置くことが必須になってきます。なるべく大気に触れさせないことで収縮・膨潤を止めることができるのです。
環境に影響されやすいという点では人間と同じで、なんだか親近感が湧きますね。