「らしさ」あふれる住まい

和歌山県のお客さまから新築のご自宅に合わせた家具のオーダーをいただきました。
きっかけは、まだ真冬の厳しさを感じる1月末の、1本のお電話でした。
リビング、ダイニング、テレビボード、特注のレンジ台など家具一式をikususuでそろえたいとのことで、その後は具体的なご要望のヒアリングとそれに合わせたアイテムのご提案をメールでやりとりを重ねていきました。

ご夫婦2人暮らしで、自分たちの暮らし方を客観的な視点で見つめることができていたので、その暮らし方に適した家具を当てはめていくことでお互いのイメージを共有できていった気がします。
特にサイズ感です。
個人的には身の丈に合ったサイズ感が大事だと感じていますが、それを数字でご提案することはとても難しいものです。
それが今回のケースでは、お客さま自身がそのサイズ感を把握した上で具体的にご要望いただけたので、こちらは「大丈夫ですよ」と背中を押すだけでした。

ご新居の図面をいただき、ご提案のアイテムを配置させて視覚的にもイメージを共有しました。
まだ実在しない新居に実在しないオーダー家具を置いたイメージなんてふつうは湧きません。
全てのケースでできるとは限りませんが、このようなご提案もいたしますので、お気軽にご相談ください。

そして、ある程度のプランがまとまった春先、はるばる和歌山から岐阜店にご来店いただきました。
このように遠方から来ていただけるお客さまも多く、大変ありがたいことです。
ネットでほとんどの物が買えてしまう時代ですが、五感を刺激する情報が得られる店舗の意味は大きく、無垢材の家具は強くそれを感じます。
お客さまにもそう思っていただけるからこそ、遠方からでもご来店いただけるのだと思うと、それにお応えするだけの店舗であり、家具であり、ご対応でありたいものです。

岐阜店では実際に布地のサンプルを見て、あらかじめ想定していたファブリックのイメージを確認されました。
色合いも言葉や画面上からはお伝えしにくい情報です。
自然光や照明の種類によっても違って見えますので、まさに「百聞は一見に如かず」の状態です。

こうして2ヶ月ほどの製作期間を経て、ついに納品、そして設置写真をいただきました。
ダイニングから望むリビング。
ファブリックはorlyラテで統一。
計画の早い段階で、空間で使う色数を抑えることを決めていたようで、木の色、白、グレー系という落ち着いた雰囲気にするプランでした。
それが見事にはまって、とても落ち着いた空間で、控えめな色が木部の温かさを引き立てているようにも見えます。
リビング。
テレビボードやテーブルも規格サイズです。
必要以上に大きくしないことで、余白が生まれます。
その余白が美しい「余白の美」は古くから日本人の心にあるものですね。
特注レンジ台があるキッチン。
となりに置かれたチェアがかわいらしいです。
白でまとめられた家電と、シンプルなレンジ台は清潔感にあふれています。
キッチン周りは掃除のしやすさも大事ですし、見た目にも機能的にも清潔感は大事です。
スタッキングスツールIXCS-211は、ユーティリティプレーヤーです。
リビングにもダイニングにも必要な場所にスッと顔を出し、当たり前のように馴染んでくれます。
使わないときには積んでおくその姿も絵になります。

リビングから望むキッチンダイニング。
キッチンも白で統一されています。
立派な梁や杉の床など和風の要素もありますが、どんなテイストにも合わせやすいデザインであるikususu家具の良さを感じられるケースです。

この他にもベッドや和室のローテーブルもオーダーいただきました。
暮らしのどのシーンでもikususu家具と関わるようなそんなお宅になっています。

実はこの設置写真から受けた印象は、岐阜店でお会いしたご夫婦の印象とぴったり重なります。
そんなお二人らしい住まいであり、お二人らしい暮らしが見えてきます。
オーダー家具とは言え、形は決まっていていろんな制約の中で自由であるかのようにご提案をするだけです。
そんな中で、その人らしさを形にした空間に仕上がり、お客さま自身にも喜んでいただけたことは、本当にうれしいことでした。
今となっては、とても楽しく仕事ができていたことを思い出します。

この先も永く家具とお付き合いいただくことになります。
無垢材ならではの変化を楽しんで、愛着を感じていただけることを願っております。

この度は本当にありがとうございました。