家具職人の景色 #9

これまでに例のない長いGWも終わり、その間に新しい元号に変わり、昨日から東京オリンピックのチケット販売が始まり…と、何かとスタートな気分なので、家具職人の景色もスタートの景色をご紹介します。

イス、テーブル、キャビネットなど何をつくるとしてもまずはここからです。「木取り」です。

製材された材料が束になってドーンと届きますが、長さこそ3mそこそこでそろっていますが、幅はバラバラ。厚みは規格で分けられているのでほぼそろっています。

そんな長い板をつくるものに合わせて、おおよその長さにカットする工程が木取りの中でも1番に行われる工程です。





 
束の中から、つくるものに適した材をピックアップします。節などの欠点が避けられるように、無駄が出ない効率よく取れる幅の材を選んだりと、考えれば考えるほど手が止まってしまうような奥深さです。しかし、そんなことも言ってられないので、素早い判断を心がけて進めていきます。3mの重たい板を持ち上げてはひっくり返して状態を見て、状態によっては前後入れ替えるために回して。身体もフルに使う体力仕事です。



 
そして、カットしてくれる機械がこれ。クロスカットソーです。ジャンピングソーとも言います。





 
長い材料がローラーで軽く横移動できるテーブルに乗せて、カットしたい場所を決め、ボタンを押すと回るチップソーが材料に向かって出てきます。

この様子がジャンピングソーの名前の由来だと思います。材料に向かって、飛び込んできてカットしてくれます。

ちなみに似たような加工ができる機械に「ランニングソー」というものもあります。

飛んだり走ったり自由奔放な感じですが、長くて大きい重い材料は取り回すのが大変なので、材料は置いといて刃物に動いてもらおうという発想ですね。よく考えられています。

木取りが終わり、材料の大きさが小さくなってくると、固定された刃物に向かって材料を動かす加工になります。



 
ここまでは、長さをカットするだけの木取りの工程です。

次の工程は、幅をおおよその寸法に割く工程です。その加工をしてくれる機械は「リップソー」。その様子はまたの機械に。いや、機会に。