家具職人の景色 #10

家具職人を疑似体験できるシリーズも10回目を迎えました。

工程順序はバラバラですが、引き続き見ていただけると、そのうち自分でも家具がつくれるような気がしてくるかもしれません。

そんな距離の近さを感じてもらえる、バーチャルですがよりリアルな連載をしていきたいと思います。

さて、今回はスツールIXCS-211の組み立て工程です。



 
現在ikususuでは、基本的にはご注文いただいてから製作しています。特注はもちろん、プロパーの規格品もです。

ですので、お客様の元にお届けするまで、2ヶ月3ヶ月それ以上お待たせすることもございます。大変申し訳なく思うのですが、何卒ご理解いただき、その上でご注文いただけることを願っております。

しかし、イスやスツール、ベンチなど一部の製品に関しては、その加工工程の複雑さから生産効率を上げるため、まとめて製作します。そのため、在庫があれば早くお届けすることが可能な場合もあります。(それでもオイル塗装の場合は乾燥させるのに3~4週間ほどいただきます。)

IXCS-211は、今、最も量産している製品で、組み立ての工程にはプレス機を使います。

ダボ穴、ダボに接着剤を十分塗って、エアーの力で部材の接合部を締め付けます。隙間なく組み立てられたことを確認して、はみ出た接着剤を拭き取ります。

この作業を次から次へと繰り返していくわけですが、同じことをやっていても毎回同じ出来とは限らず、その都度細かな対応をしていく必要はあります。





 
下の写真は脚部。

きれいに積み上げた様子は、やりきった達成感で見ていて気持ちがいいですが、台車で移動するときはヒヤヒヤです。

じゃあ、そんなに積まなきゃいいのに。と思うんですが、子供が積み木をとりあえず高く積みたがる気持ちと同じなんでしょうか、何かギリギリまで積みたいんです。