アルダー

 

エレキギターに詳しい方なら一度は聞いたことがあるかもしれません。

 

Fender社がエレクトリックギター&ベースの主力素材として使用しているのはアルダーです。

 

かの有名なエリック・クラプトンが持っている、愛称「ブラウニー」と名付けたストラトキャスターのボディが、アルダーでできています。

 

しかし、ギターやベースに使われることが有名なアルダーですが、家具の材としての知名度がまだまだオークやウォールナットほど高くない気がします。

 

そこで、Ikususuがメインに使用しているアルダーってどんな木材なのかご紹介したいと思います。

 

 

アルダーは植物分類学上、ハンノキに近いとされている広葉樹で、 太平洋の北西海岸やヨーロッパに分布しています。

 

広葉樹として比較的に柔らかい材のため、加工性はとても優れていて、安定性も良好(乾燥後の反り、ねじれが少ない)です。

 

アルダーは主張しすぎない程よい木目をもっていて、優しさを感じられます。また、オイルフィニッシュで仕上げたアルダーの色合いが温かみのあるオレンジ色になりますので、より一層空間を和ませます。

 

時間とともに淡くなっていく色合いの経年変化も楽しめます。

 

そしてアルダーにはもう一つ特徴があります。

 

それは、「軽い」です。

 

気乾比重0.4~0.5のアルダーは気乾比重0.7のレッドオークより30%ほど軽いのです。

 

椅子を移動させるのが楽という好評を多く頂いております。

 

もちろんアルダーにはいいことばかりではありません。ちゃんとデメリットもあります。

加工性が優れている反面、傷が付きやすいのです。

 

傷を味と捉える考え方ももちろんですし、セルフメンテナンスを定期的にすることで常に綺麗な状態を保つのも一つの付き合い方だと思います。

 

以上、アルダーの話でした。